世界史Bの大学入学共通テストが1日目の1月15日(土)に全国各地で実施されましたが、河合塾、駿台予備校&ベネッセ等で早速平均点の予想点が発表されています。
共通テストの地歴公民科目では今年日本史Bが難化するなど、科目によって平均点にバラつきがあった中、世界史Bは昨年並みかやや易化とも言われています。
共通テスト世界史B選択の受験生はもしかして点数が下がってしまったらどうしようと不安になっている人も多いと思います。
実際のところ世界史Bは今年得点調整で共通テストの点数は下がるのでしょうか?
世界史B得点調整で共通テストの点数は下がる?
大学入学共通テストで得点調整されるのには以下のような条件が必要になってきます。
- 受験者数が1万人以上いること
- 地歴公民の科目間で平均点に20点以上の差があること
まず、世界史Bの受験者数は9万人前後いるとされているので、①の条件は満たします。
続いて、地歴公民の科目間で20点以上平均点に差がないことには得点調整されないようになっています。
ということなので、世界史Bと日本史Bや地理、政治経済などの社会科目の間で今年平均点に20点以上差があったのか?河合塾と駿台予備校&ベネッセコーポレーションの地歴公民科目の今年の平均点の予想のデータを見てみます。
駿台・ベネッセ&河合塾の共通テスト2022社会科目平均点予想データ
以下のデータを参照すると、地歴公民科目の中で、1番平均点の高い科目は世界史Bの64点で1番平均点の低い科目は日本史Bの53.5点となっています。
科目名 | 駿台&ベネッセ予想 | 河合塾予想 | 駿台・河合平均 |
日本史B | 53 | 53 | 53 |
世界史B | 66 | 66 | 66 |
地理B | 59 | 59 | 59 |
現代社会 | 61 | 62 | 61.5 |
政治経済 | 58 | 57 | 57.5 |
倫理 | 70 | 64 | 67 |
世界史Bと日本史Bの間で平均点は13点しか差が開いていない為、地歴公民の科目間で平均点に20点以上の差があることという条件は満たさないことになります。
あくまで予備校側の予想でまだ正式な平均点の予想は発表されていないですが、さすがに20点以上も世界史Bと日本史Bの間で平均点に差が出来るとは思えないです。
となると、世界史Bは今回の共通テストによって点数は下がらないということになります。
世界史B共通テスト2022得点調整まとめ
- 得点調整されるには受験者数が1万人以上であること、地歴公民科目で平均点の20点以上の差があること2つの条件が必要
- 世界史Bの受験者数は9万人前後いるので、受験者数の条件は満たしている
- 駿台予備校&ベネッセと河合塾の平均点の予想を調べると、世界史Bと日本史Bでは13点の差なので、世界史Bの得点調整はまず行われず点数も下がらない
以上のことから、今年世界史Bは共通テストの得点調整で点数が下がることはまずないと思われます。
ということで、世界史B選択の受験生はま安心して、今後の2次試験や私立大学受験に向けて頑張って下さい。